ADHDとは
発達障害に分類されるADHD
ADHDは注意欠如多動性障害とよばれ、発達障害の1つに分類されます。「不注意」「多動」「衝動性」を主な症状とする疾患です。発症は生後早期から認められることが多く、持続する性質をもった疾患です。小児期に発見され治療されるケースもありますが、最近では大人になって初めてADHDと診断されるケースが多くなってきています。
ADHDは不注意優勢型、多動・衝動性優位型、混合型という3つに下位分類され、診断に至った時点でどういった症状が優位に認められるかによって分類されています。成人期ADHDの90%以上に不注意症状を認めるという報告があります。
ADHDでとくにみられる症状は、不注意によるケアレスミス、集中力が持続せずに無関係なことを考える、聞き間違い、早合点、うっかりミスをする、やらなければいけないことを先延ばしにする、忘れ物、失くし物が多い、部屋の整理整頓、片付けができない、、、、などなど多岐にわたります。
ADHDの診断
専門医による診察をうけていただき、ADHDの症状の有無を確認します。職場だけでなく、日常生活にも症状の影響がでているかどうかを問診にて聴取させていただきます。
小学校時代の通知表などにも診断の手助けとなることがあります。可能であれば持参いただければ拝見させていただきます。
そのほか補助検査として、WAISーⅣやCAARSといった心理検査にて検査を実施する場合がございます。いずれも医師の判断にて必要性があれば行うものです。
ADHDの治療
ADHDの治療は心理社会的治療と薬物療法の併用により、症状を軽減させながら、不自由なく社会生活が営めるようになることが治療の目標です。
まずは自分の行動の癖や特徴を知り、未然に防ぐことができるような行動の癖付けに取り組んでいくことが心理社会的治療です。それと並行して薬物療法を行い、前頭葉の機能低下を改善する手助けをしていきます。
いずれも専門医による適切な診察が必要となるため、気になる方はお気軽にご相談ください。