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コンサータ

ADHD治療薬コンサータ

 コンサータはADHDの治療薬の一つで、メチルフェニデート塩酸塩を主成分とするお薬です。

 コンサータにより脳内の神経伝達物質(ドパミン、ノルアドレナリン)の働きが活性化し、前頭葉機能の働きが向上すると考えられています。コンサータは1日1回午前中に服用し、服用後1時間ほどで効果が発現しはじめます。コンサータの効果持続時間は約10~12時間程度と考えられています。

コンサータの作用機序

 コンサータは脳内の側坐核、線条体、前頭葉という脳の部位に作用して効果を発揮します。

 

 これらの脳部位において脳の働きの中心的な役割を果たしているのが神経伝達物質とよばれる脳内物質です。具体的にいいますと、ドパミン、ノルアドレナリン、セロトニンと呼ばれる物質です。

 脳部位における神経伝達物質の量が増加すれば、その部位の神経細胞が活性化すると考えられており、コンサータは神経伝達物質を増加させる方向へ作用し、脳の働きを活性化すると考えられています。

 コンサータは前シナプスに存在するドパミントランポーターあるいはノルアドレナリントランスポーターに結合し、神経細胞間のドパミン、ノルアドレナリンの前シナプスへの再取り込みの阻害する働きをします。その結果、神経細胞間の神経伝達物質(ドパミン、ノルアドレナリン)が増加し、前頭葉、側坐核、線条体の働きを正常化すると考えられています。

コンサータ適正流通管理システム

 コンサータは適正な流通管理と適正使用の推進のために、患者さまはADHD適正流通管理システムに登録することが必要となっています。 

 コンサータの処方が可能な医師もADHD適正流通管理システムに登録された医師に限られおり、重複投与や不適正な流通を防止し、適正使用の推進が図られています。


 天王寺ほしぞら心のクリニックではコンサータ処方登録医が常時勤務しております。

 コンサータを処方できるかどうかの判断は医師による診察が必要であるため、診察時にご相談ください。

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