ストラテラ
ADHD治療薬ストラテラ
ストラテラはADHDの治療薬の一つで、アトモキセチン塩酸塩を主成分とするお薬です。
ストラテラは神経細胞間の神経伝達物質(ドパミン、ノルアドレナリン)の量を増加させ、不注意、衝動性、多動性などを改善させていきます。ストラテラは飲み始めてすぐに効果が感じられる薬ではありません。少量の服用量から開始して、吐き気、頭痛、眠気、だるさなどの副作用がでていないかの確認を行いながら少しずつ1日の服用量を増やしていきます。ストラテラの効果を実感する期間は個人差がありますが、十分な1日用量に到達してから早くとも2~3週間程度要するといわれています。1日用量は約1~2週間ごとに増量していくため、服用開始から約1か月程度かかると思われます。
ストラテラの効果の持続時間は、服用を継続することで24時間持続させることができるます。朝目覚めたときから睡眠中もずっと薬剤の効果が発揮されています。このため朝の起床が苦手という方にはストラテラはその手助けとなってくれることでしょう。
ストラテラの用法・用量
18歳未満では、通常、アトモキセチンとして1日0.5mg/ kgより開始し、その後1日0.8mg/kgとし、さらに1日1.2mg/kg まで増量した後、1日1.2~1.8mg/kgで維持します。ただし、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこととし、いずれの投与量においても1日2回に分けて経口投与します。
なお、症状によって医師の判断により適宜増減しますが、1日量は1.8mg/kg又は120mgのいずれか少ない量を超えないこととされています。
18歳以上では、通常アトモキセチンとして1日40mgより開始し、その後1日80mgまで増量した後、1日80~120mgで 維持します。
ただし、1日80mgまでの増量は1週間以上、その後の増量は2週間以上の間隔をあけて行うこととし、いずれの投与量においても1日1回又は1日2回に分けて経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、1日量は120mgを超えないこととされています。
医師の判断により、上記の維持量よりも少ない用量で効果がでている場合は、必ずしも維持量まで増量させる必要はありません。専門医が適切に判断し、その方にとって最適の用量を提案させていただきます。